若手俳優の乙木勇人（bamboo所属）は小学校の一年生から愛知県支部に通いはじめ中学生で黒帯を取得。　全日本大会で二連覇ジュニアユース世界世界大会でも主将を務めました。現在はその空手を活かしアクション俳優として舞台や映画、ドラマで活躍しています。

空手を始めたころは教室に行くのが嫌で嫌でしかたがありませんでた。試合に出るのも怖くて試合を辞退して帰ってきたこともあります。そのうち弟が試合で優勝する姿を見て、「自分も、もっと強くなりたい。」と思うようになりました。先生に相談すると「選手稽古をしてみるか。」と言われ父親と一緒に一般部の選手稽古に参加するようなりました。選手クラスの稽古は、厳しく辛いもので　「本当にこんなことで試合に勝てるのか？」と内心では疑問に思っていました。それでも稽古を続けているうちに、試合での恐怖心も消えていき、次第に勝てるようになりました。しかし全日本大会で優勝しているある選手とは何度か対戦してもまったく勝てませんでした。雲の上の存在とはこの事でした。しかし、厳しい練習続けていく中で、全日本前哨戦の大会の決勝で対戦することになりました。負けました、強かったです。しかし「ああ、次やったら勝てるな。」とも思いました。先生も同様のことを言っていました。

そして、その数ヵ月後に開催された全日本の決勝で同じ相手に勝って優勝をしました。
今、俳優として活動する中で感じることは、先生達の見えている景色が今の自分には見えない、同じ景色がみえるまで、むしろもっと高い所の景色が見えるまで頑張ろうと思います。